ペットボトルの自然分解には400年もかかります。(WWFジャパンより)後進国でのペットボトルのリサイクルは、進んでいないのが実情です。世界全体では9%のリサイクル率です。
ちなみに1950年から2015年の65年間にプラスチックの総生産量は78億トン。内使用済みは58億トン。埋め立てが46億トン(79%)。焼却処分が7億トン(12%)。リサイクルは5億トン(9%)です。 2020年度のプラスチック総生産量は3億6,700万トン。 一年間だけで3億6.700万トンものプラスチック製品が生産されているのです。 しかも2040年までに生産量は2倍になると言われています。 分別収集されたPETボトルは、ほとんど材料として再利用されずに、埋立て・焼却しているというのは本当ですか? 指定法人ルートではPETボトルの再商品化手法は材料リサイクルとケミカルリサイクル(ボトルtoボトル)に限定され、サーマルリサイクル(熱利用)は承認されていません。指定法人ルート以外でも、回収されたPETボトルは原料に戻す工場が有償で購入し、それをフレークやペレット(繊維・シート等の原料となる)に仕上げています。 (財)日本容器包装リサイクル協会(指定法人)によると、平成17年度の市町村からの引取実績は0万トンです。これに対し、再商品化量は14.3万トンであり、図6のように繊維(6.4万トン)、シート(5.9万トン)、ボトル(1.2万トン)などに再商品化されています。 |
(出典)(財)日本容器包装リサイクル協会 |
※2006年次報告書 「図6再利用品の用途別推移」参照
PETボトルはリサイクルするよりも、回収せず廃棄した方が、環境負荷は低くなるのでしょうか?
PETボトルは回収率が高くなるほど、エネルギー消費量、CO2排出量、NOx排出量、SOx排出量等の環境負荷が低減するとの調査結果があります。
現在、環境負荷を算出するLCI(ライフサイクルインベントリー)として公に認められているものとして、環境省請負調査となる財団法人政策科学研究所の「平成16年度容器包装ライフ・サイクル・アセスメントに係る調査事業報告書-飲料容器のLCAに係わる実態調査-」があります。PETボトルのリサイクルと廃棄の比較については、同報告書にデータが掲載されています。
今こそプラスチックを減らす方法しかないのです。元から減らすしかないのです。
当社の製品はプラスチックの量を極端に薄く、軽くした、ペーパーボトルです。
リサイクルできるペットボトルも焼却処分されているのをご存じですか?
プラスチックから出るダイオキシンは、30年前の話で、現在の高温焼却炉(900度~950度)はダイオキシンが全く出ないとの事です。
皆さんはペットボトルのリサイクル事情について、何かご存知でしょうか?
「詳しいことまではあまり自分に関係ない」と、無関心ではありませんか?
実はそんなことはなくて、私たちが日々支払っている税金とも大きな関係があるん
ですよ。
今回はペットボトルのリサイクル事情について驚きの事実をご紹介させて頂きます。
1997年「容器包装リサイクル法」が本格始動したことを機に、日本全国でペットボトルのリサイクルが行われるようになりました。
ペットボトルの消費量は年々増加の一途をたどり、2014年の時点でその量は年間50万トンを越えています。
増え続ける需要にあって、リサイクルは非常に有効な再生手段のように感じられますが、現実はそう甘くはなかったようです。
実は私たちが頑張って分別してリサイクル業者に回収されたペットボトルも、その中で実際に再利用されているペットボトルはなんと全体のうちの6%程度で、他は燃やされたり海外に売られたりすることがほとんどなのだそうです。
リサイクル費用
資源再生や再利用といったことには、常に「通常生産以上のコストが必要になる」という恐れが付いて回りますが、ペットボトルリサイクルについても例外ではありません。
ペットボトルは新品を作るためにペットボトル2本分の石油が必要になりますが、リサイクルから作る場合は更に1.5本分多く石油が必要になると言います。
ゴミを極力減らし資源を再利用するという思想自体はもちろん歓迎なのですが、実質、資源の面でも全く節約には繋がっていないのが実情です。
それよりも石油製品のなかでもよく燃えるというペットボトルの性質を利用して、使った後は生ゴミと一緒に燃やしてしまうのが最も効率が良い使い方だという考え方もあります。
今後のリサイクル業界のためにも形だけのリサイクルを続けるより、正しいエコの知識を普及させることの方が必要なのかもしれません。
出典:平成16年度容器包装ライフ・サイクル・アセスメントに係る調査事業報告書 A-148、A-149
多額の税金が回収に使われている!?
ペットボトルの回収に税金が使われていることをご存知でしょうか?
その額なんと年間417億円にも及びます。
先述した資源の節約に繋がらない形だけのリサイクルに頑張って協力して、挙句多額の税金まで使われているとなると何とも言えない気持ちになります。
ゴミを極力減らすための行為として本当に意味のあるものになるよう、リサイクルの在り方を今一度考える必要があるのかもしれません。
リサイクルは環境に優しいエコな活動のはずですが、どこか「結末は別としてとりあえず集めればいい」、そんな感覚で行われている気がしてなりません。
日々新たな技術によってその再生量は増加しているものと思いますが、いつか本当の意味でのリサイクル活動が展開されていくことを願いたいと思います。